#001 cruyff in the bedroom 3/3

■後輩バンドのファッションや、今後どうなっていくか

Y:デザイナー志望の人が、好きなブランドがファストファッションと言っているのを聞いて信じられないと思った。

M:好きと憧れが違うと?

Y:憧れの洋服を着たいというのが薄れているように思う。何がかっこいいのが分からないんじゃないのかなあ。指南する本もないのかなあとか。

S:そこはもしかしてミュージシャンがダメにしているのかもしれない。ファッション業界も音楽があってのファッションだと思う。

Y: SWINGING LONDON とか、文化としてファッション、音楽、映画なんかが一緒になってて、スターがいないんじゃないかなあ。

S:ブリットポップですらリバイバルだとすると、そういった意味での最後のスターはカートコバーンなのかもしれない。

Y:クラブでDJしてた頃は恵比寿のみるく(2007年閉店)なんかはみんなお洒落してくるような所だった思うし。今はどこでも音楽ができるしライブだって配信でどこでも見る事ができる時代だから、場所の雰囲気やファッションにこだわりを持っている人は減ったのかも知れないね。

S:要は、その格好でお前モテたいの?!(笑)

Y:言いたい事はわかるけど俺はちょっと違う(笑)

M:シューゲイザー関連で一緒になる若手バンドはどうですか?

Y:ジャンルによるけど、特にシューゲイザーは洋服に無頓着かもしれない。
分かりやすくイギリス好きな人が減っている気がする。

M:色々な要素を取り入れてる?

Y:それよりも無頓着かもしれない

S:海外にいるほどおしゃれな人は見かけない。

Y:シューゲイザー界隈に限定するとね。

M:キングオブシューゲイザーとしての理想は?

Y:今はもう他人の事はあんまり何も思わない
(先述の)”TOKYO FEEEDBACK RENESSANCE”でうまくいかなったし

S:これで影響された人、多分2人位しかいないよね(笑)

Y: “TOKYO FEEEDBACK RENESSANCE”は7年も前なんで当時俺は余裕で30代だからこういうのはもっと若い人がやるべきだよね。

S:根本にシューゲイザーはファッション文化がないから。

Y:ファッションアイコンにはなれなかった。

Y:この前、イベントで若いバンドが結構かっこいいギターポップを演ってたんだけど、ピンとこなかったんだよね。後から主催の人に言われたんだけど、『ハタ君がピンと来ないのは、毒がないからでしょって』

M:若いのに上手いバンドは結構いるなあという印象ですが、とがった人がいた方が見てる私たちも楽しいですよね。

Y:やっぱりステージに立つ時は好きなものを着るけど、もしかしたらコスプレに近い気分だと思う。相手あっての。

S:自己満足にならないように、バランス感覚って大事。昔はしゃかりきになっていたから恥ずかしい(笑)

Y:フリルのシャツを着て、ギターロック界隈に行くと『どうしたんですか?!』って言われるけど、パンク界隈だと何も言われないもん。パンクが羨ましい(笑)なんか愚痴みたいになっちゃったね。

ユウスケさん、シゲさんの音楽やファッションに関する体験や思いを聞くことができました。シューゲイザーはニッチでありながら多様性を併せ持つ音楽ジャンルであるため、ファッションアイコンにはなり辛い、かつてのその試みも難しいと感じたという話はとても興味深いものでした。さまざまなイベントやライブを見る限り、現在はシューゲイザーやその要素を含むジャンルのバンドが確実に増えていると感じます。今ならTOKYO FEEEDBACK RENESSANCEのような試みも盛り上がるのでは?と感じています。 cruyff in the bedroomには、今後も聴く人のみならず観る人にも影響を与え続ける存在であってほしいと願っています。

第1回のインタビューはこちら http://mucre.net/2015/05/07/001cruyffinthebedroom/
第2回のインタビューはこちら http://mucre.net/2015/06/06/001cruyffinthebedroom2/

cruyff in the bedroom
ハタユウスケ/vo,gt
サンノヘシゲカズ/gt,vo
ヒロナカヒデユキ/bs,cho
1998年、日本が初出場したフランスワールドカップイヤーに結成。
同時にOnly Feedback Record 設立
バンド名は元オランダのサッカー選手ヨハン・クライフ、もしくはその息子のヨルディ・クライフとも言われている。
これまでにEP6枚、7inch 2枚、アルバム5枚、ベスト盤2枚、トリビュート2枚をリリース。
UK,USのシューゲイザーレジェンド達との交流や、チャリティアルバムへの参加など国内のみならず海外での活動も視野に入れ、結成15年の現在でも精力的に活動しています。
詳しくは公式サイト

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